神戸の工務店・吉岡建築の現場便り

職人が作る木の家、木造建築専門工務店。

パラパラ庇、復旧中。

2階の足場が確保出来ましたので外仕事に移動してます。 昨年からかかっている改修の現場、季節も変わって本当に寒くなりました。 庇の改修です、これも野地板に合板を使用しているのでこの有様です。 鉄板を剥ぐとこんな感じです。 合板の接着材が切れて、バ…

紀州尾鷲産の天然檜の乱尺貼り。

天気が悪いので室内施工、檜フローリングの貼りの続きです。 やっぱり、外が寒いんで中仕事は有難いですね。 紀州尾鷲産の天然檜の乱尺貼りが出来ました。 フリーリングの幅や節有節無が目立たぬ様に貼り方を混雑させました。 本物の木でか体感出来ない木の…

檜の香りに包まれながらの作業。

さあ、天気が悪いので内部工事に入りました。 檜のフローリング貼ってます。 貼り始めの一枚、幅の広い板をチョイス。 柱の接地部分の首切りが要。 一枚目が決まれば後は簡単です。 板の継ぎ手部分は板に多少の段が出来るので小鉋で削って水平にします。 檜…

毎度お馴染みの焼板を貼ってます。

不安定な天気が続きます、今週は寒暖の差が激しくて本調子になれず疲労感たっぷりでした。 改修の現場、なかなか室内仕事に入れず未だに外仕事やってます。 玄関周りの腰板を貼ってます。 以前は板石でしたので、何とも重たい印象を与えてましたが今回はスッ…

元請けでさせてもらってます。

基本的にうちは元請けでやってます、と言うよりさせてもらってます。 なので他の現場に行く事が少なく、職人と交流が極端に乏しい私にとって 業者さんや応援大工との休憩中の会話が何より重要で大切にしています。 内容はほとんど他の工務店や大工職人などの…

安定したペースで施工中。

屋根改修の現場、西面の広縁の改修に入ってます。 例によって、床レベルと柱の立を微調整しながら確実に進めています。 サッシ枠と戸が入りました。 既存の釘穴や接合部を隠す為にサッシ上部に水切りを取り付けました。 重たいペアガラスを仕込んでとりあえ…

これは無いでしょうの束の件。

屋根改修の現場です、フローリングも出来上がって広縁の改修工事に入りました。 床の水平も同時に修正、新規の束で微調整です。 で問題は、これは無いでしょうの束。 ただのお飾りだったと思いますが荷を何も受けていないのこれは駄目です。 補強の為、新規…

実をツクール。

檜のフローリング材が出来上がったので、その継ぎ目である実(さね)を作ります。 意外と作るのに手間がかかる実ですが、これも当然自作します。 製材の際に出来た薄板を使います、木の反りや堅さ考えて特に夏目の強い柾目を選びます。 最初に厚みの確認しま…

良材を安価に、製材機がある工務店。

現場から離れて、刻み場でフローリングを作っています。 屋根の工事がほぼ終わったので内部の改修の準備に入ります。 製材機で檜の大物を板に割っていきます。 三重尾鷲産の檜です。 吉野や木曽と違い、独特の香りがします。 機械で厚みを均等にします。 板…

絶滅危惧種、瓦葺き職人急募。

屋根改修の現場、庇を工作している間に和瓦が葺き終わりました。 瓦は淡路のいぶし瓦です、去年より大阪の地震と台風で和瓦の需用が一気に高まりました。 元々、需要が減っている和瓦ですので生産元も人手が足らずに頑張ってくれたと思います。 袖瓦の大袖部…

板石目地から雨が侵入。

屋根改修の現場、まだまだ続いています。 折り返し地点は過ぎたでしょうか、昨年11月頃より現場に入ってます。 その間にも問い合わせの電話があり、数件仕事を受注していますが お待たせしている状態で大変申し訳ございません、今の現場が第一優先です。 仕…

本物の木はパラパラにはなりません。

屋根改修の現場、まだまだ続いてます。 玄関隣の庇も交換します。 野地板に合板を使っているので例の通りパラパラになってます。 玄関の庇の破風板が微かに干渉しそうなんで、新規の物は少し下げたいと思います。 既存の垂木は残して化粧野地に栂板を貼りま…

シンプルな庇。

屋根改修の現場、屋根が終わって庇の工作に入りました。 既存の庇を撤去して新しい材に交換します。 腕木を付けて、桁を絡ませます。 他部材を取り付けます。 先日、木造りした化粧野地を貼りました。 栂の柾目板です。 破風板を取り付けます。 それぞれの部…

2019スタート‼

2019年始まりました。 あけましておめでとうございます。 今年はどんな人に出会って、どんな仕事をさせてもらうのか楽しみにしています。 初仕事は現在進行中の屋根改修の現場の木造りです。 屋根はほぼ終わり、内部の造作材を加工しています。 我が工務店は…

年末年始休業のお知らせ。

吉岡建築 年末年始休業のお知らせ 2018年12月31日から2019年1月6日まで 7日から通常通りの営業になります。 今年一年を振り返ってみて・・・。 事業主になって初年度でとにかく分からない事だらけでした。(特に税関係) 仕事も大変忙しく、一人で事務仕事と…

垂木を切ってスッキリ。

早いもので、もう年の瀬です。 今月はバタバタでブログ更新もなかなか出来ずにいました。 屋根改修の現場も工事は大分進んでますがとりあえず途中経過です。 伸ばしっぱなしだった垂木を切りました。 隅木も切りました 隅木に向けて緩やかにカーブしてます。…

さようなら、入母屋さん。

屋根改修の現場、入母屋を片流れに変更しました。 その片流れの際を収めるのが破風垂木です、屋根に緩やかな曲線が出る様に木造りします。 桁や母屋、棟木と馴染むようにそれぞれの部材を削いで破風垂木を取り付けます。 際が決まれば野地板を貼って収めます…

入母屋が隠れました。

屋根改修の現場、茅負と裏甲を取り付けました。 もうこの辺りは経験してるので簡単にいきます。 入母屋があった部分の勾配がどうも不確定なので、茅負等とりあえず伸ばしておきます。 既存の桁に付け桁をし、母屋と棟木を新設します。 垂木を流します、阪神…

入母屋解体。

屋根改修の現場、正面南面に回ってきました。 西面で経験が、即次の作業の糧になりました。 大工職人は常に現場で鍛えられる、その日が出来ないと次の日は無い。 真中の余りにも腐れが酷かった化粧垂木は新しい物に交換しました。 茅負を付けて化粧野地板を…

屋根材の野地板に合板は使ってはダメ。

屋根改修の現場、西面の広小舞取付が終わって野地板の施工。 前回は軒先の野地板に合板を使っていたせいもあって、概ね腐敗してました。 そんな事があって、では無いんだけど弊社は屋外に合板は使いません。 屋根材の野地板に合板は使ってはダメ。結露で段々…

垂木を流す。

屋根改修の現場、今週は晴れた日が続いてくれたので作業が良く進みました。 野垂木の施工になります、垂木を打つ前に垂木受けを裏甲に打ち付けます。 新しい野垂木を軒先に打ち付けていきます。 瓦で軒先が垂れない様に母屋にしっかりと荷を掛けていきます。…

軒先でアタフタ。

屋根改修の現場、解体が済んで躯体が露わになりました。 どんな風に改修するか実に悩む所であります。 先の事の多くを考えずに、目の前にある状態から判断し選択を繰り返して行く予定です。 最初の選択は茅負の取付、化粧垂木の軒先は腐敗してるので切ります…

解体スタート、屋根めくる。

屋根改修の現場、解体が始まります。 受注して数ヶ月、他の現場を回ってる間に職人や業者の確保をしました。 台風以降、各職人の確保が難しくお施主様にはお待たせ致しました。 先行で北側の屋根解体、瓦と土を下ろします。 軒先の木負、広子舞、垂木や野地…

難関、一文字葺きの下屋根改修。

現場が変わりました、今年最大の難関です。 夏の台風により下屋根の軒先銅板の概ねに被害が出ました。 台風の強風で軒先の一文字葺きの銅板が飛んでこの有様。 屋根に登ってみてこの状態です。 台風以前より雨漏りで銅板の下地が腐れ果てていたのです。 野地…

腰板から井戸が出る。

腰板貼替の現場、先日に桁が腐ってどうしようも無い所に庇を掛けました。 腰板の貼替も受注して工事スタート、庇は胴縁下地でさらに固める方法を選択しました。 防水シートの施工は必須事項。 素早く腰板を貼りました。 下地が上手く出来ていれば上物の施工…

腰板貼替、まだ貼ってます。

腰板貼替の現場、庇の下側が終わったので上側の段取りに入りました。 古い腰板と胴縁を剥いで新しい胴縁に交換します。 屋根に登って見えて来ましたが、建物と同様に古いいぶし瓦です。 屋根材では和瓦が耐久性に一番優れています、まだまだ持ちそうです。 …

腰板、貼り始めました。

腰板貼替の現場、前回の現場同様に徳島杉の焼板を貼り始めました。 庇を通過。 戸袋も通過。 1日、精出して一面ほど貼れました。 それまでが大変ですが貼り始めたら早いもんです。 現場調査・診断・見積無料 神戸の工務店 吉岡建築 電話 078-967-5960 現場 0…

腰板貼替下準備完。

腰板貼替の現場、板金屋さんが庇を葺いている間に胴縁の交換です。 胴縁の間隔も広かったので、1本多くして新しい物を取付しました。 戦前からある建物ですが、土壁はまだまだしっかりしています。 板金屋さんが素早く工事をしてくれました。 綺麗に庇が出来…

大工は諦めない。

腰板貼替の現場、腰板と言うより近頃は庇ばっかり工作しております。 庇が先行しないと腰板が貼れないので仕方が無いですが、貼るまではなかなか行けません。 今日はここ、東面の板葺きの庇です。 残念なぐらいに劣化してます、板葺きの野地板なんてもう厚手…

合板、野外禁止。

腰板貼替の現場、ボロボロだった庇を新たに作り替える事になりました。 30年~40年ほど前、その時代にありがちな野地板を合板で施工しています。 合板の野外での使用は湿気などで接着剤が切れて超簡単に劣化します。 庇の桁は本物の木なのでまだまだ丈夫です…